『いと-運命の子犬』
発売前から色んな方のブログで紹介されていた、
『いと-運命の子犬』を読みました。
介助犬候補の子犬だった「いと」の成長を、
『盲導犬クィールの一生』の秋元良平さんの写真と、
原田マハさんの文章で綴った物語。
「いと」ちゃんの物語とともに、
「介助犬とは何か?」ということや、その歴史も併せて語られています。
読んでみて最初に思ったのは、
なんとまぁ、いとちゃんの可愛らしいこと!!
レトリバー好きの私。メロメロにノックアウト~でした。
介助犬については、テレビ番組などの特集を見たりしていたので、
知っている内容もありましたが、とても勉強になりました。
確かに盲導犬とは違って、
介助犬を街で見かけたことは、私もないような気がします。
でも本当は、介助犬がもっと身近な存在にならなければいけないですよね。
もし自分が何かのことで介助が必要な身になったとしても、
その時頼もしくて可愛いワンちゃんがそばにいてくれたとしたら・・・
なんだかとっても頑張っていけそうな気がします。
そんな人はきっと多いんじゃないかしら??
そう思うと、これは決して他人事ではないと思いました。
そして、読了後数日。
思いがけず、全く別の感想を持ちました。
それは私が今、
大震災の影響で飼い主と離ればなれになった犬のことや、
避難所で問題になっている犬のことなどを、
しょっちゅう考えてるからだと思うのですが。
いとちゃんは、介助犬候補の子犬だったので、
「繁殖ボランティア」→「パピーホーム」→「訓練所」→「一般家庭」
と4回もホームが変わっている。
でもそのいずれででもすごくみんなに愛されている。
そのことにとても感銘をうけました。
みんなに愛されて、いとちゃんはどこへ行っても幸せだろうなぁ~って。
それはいとちゃんがみんなに愛されるような犬だからなんだろうなぁって。
そう感じたとき、
こんな不安定な世の中では、
自分の愛犬を「どこへ行っても愛される犬」にしてあげることが、
飼い主の一番の責任なんじゃないかな?
と改めて思いました。
自分が自分の犬を愛してるだけじゃいけないんじゃないかなって。
自分が自分の犬を愛するのは当たり前だものね。
(もちろんその当たり前のことが出来ない人もいますが)
明日何が起こるかわからない。
いつ可愛い愛犬と離ればなれになってしまうかもしれない。
そんな時でも、愛犬がどこかの誰かの目に留まって可愛がってもらえるように。
もしかしたら、そんなことも視野に入れる必要があるのかもしれません。
例えば、バトーの場合。
人懐っこいキャラクターというのは、もはや望めないので(汗)
見知らぬ人に可愛がっていただけるかは謎ですが、
せめて、ある程度お行儀よく、しつけが入った感じがわかるように、
そして、なるべく身綺麗にして、衛生上問題ないことがわかるように。
「特に誰のお邪魔にもなりません」ということをアピールできれば、
きっと誰かから「助けてあげよう」と思ってもらえるかしら・・・?
などと、飼い主としてはあれこれ考えてしまいます。
介助犬のような、お仕事をする犬だけでなく、
一般の家庭犬も「公共の中での自分の愛犬」というのを、
意識する必要があるということを、
今回の大震災で考えさせられた私です。
by fenfenblog
| 2011-04-01 13:34
| 読書
大阪北摂での暮らしあれこれ。 ダーリンと愛犬バトーと私。 そしてたくさんの好きなモノ。
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