犬との別れ

去年の10月に突然亡くなってしまった富士丸くん。
1年後の今、飼い主の穴澤さんが書いたのがこちら。

またね、富士丸。

穴澤賢 / 世界文化社


出版されてすぐ、アマゾンでも紀伊国屋でも売り切れ。
ようやく読むことができました。

感想は・・・「辛い」の一言。
人間より寿命の短い犬との別れは、いつか来ることとは分かっているけれど、
やっぱり家に帰ったら息を引き取っていた・・・というのは辛い。
病気の兆候すら何もなく、
それもお留守番時間はたったの5時間、
お留守番前の散歩も普通に行ってて。

飼い主の穴澤さんの辛さは、ただ富士丸を失ったことだけではなく、
このことから来ているんだな、と読んで感じた。

最初は富士丸くんが亡くなったショックと悲しみ。
そしてどうしてあの日出かけてしまったんだ?という自責の念。
最後は、最後の時に一緒にいてあげられなくてごめんねという後悔。

これは・・・やっぱり飼い主として壮絶に「辛い」。


以前に読んだ、

走ろうぜ、マージ

馳 星周 / 角川書店


馳さんのマージへの看病も壮絶だったけど、
馳さんは看病しつくした分、マージが亡くなった時、
「悲しみは大きい。寂しさもはかりしれない。だが辛くはないのだ。」
と書いている。

自分にできる限りのことはがんばったと心から思えたなら、
こういう心境になれるのかもしれない。
馳さんはそういう意味では「幸せな飼い主さん」なんだろうと思う。


どちらの本も「愛する犬の死」がテーマ。
どちらも胸がじーんとして、何度も泣いてしまった。


こんなにも愛犬を大切に思っている人がいる反面、
「愛されていない(いなかった)犬の死」がテーマなのがこちら。

犬を殺すのは誰か ペット流通の闇

太田 匡彦 / 朝日新聞出版


こちらは同じ「犬の死」がテーマでも、
胸がじーんではなく、背筋がぞーっとした。

内容はAERAの記事が元なので淡々としてるんだけど、
巻末データに目を奪われてしまう。
「主要自治体別・捨てられた犬の種類」(2007年度)では、
ミニチュアダックスフンドは「雑種」「柴犬」に次ぐ3位。
481匹ものダックスちゃんが捨てられている(迷子は含まず)。
ダックスがこんなに多いなんて・・・ショック。
遠いことのように思う犬の殺処分がすぐ近くにあることを、
思わず実感してゾッとする瞬間。。。

「1匹の犬の死」という同じ言葉、同じ事実でも、
それが意味するところは天と地ほど違ってしまう。


そのことを考えると、
たとえ飼い主がとても辛い思いをしたとしても、
愛されながら亡くなる犬が一匹でも多くなってほしいと
心から願う私です。
by fenfenblog | 2010-11-03 02:29 | 読書


大阪北摂での暮らしあれこれ。  ダーリンと愛犬バトーと私。  そしてたくさんの好きなモノ。


by fenfenblog

プロフィールを見る

カテゴリ

全体
日々是日常
バトーとの日々
私のお気に入り
雑感あれこれ
ドッグトレーニング
バトーくんグッズ
バトーくんヘルスケア
読書
旅と宿
学び
お仕事
シノワズリライフ
日本再適応日記
香港
上海・瀋陽
未分類

リンク

過去HP
瀋陽滞在時↓
しぇんしゃんとシェンヤン
大連滞在時↓
ダーリンと大連

メール
fenfenblog@excite.co.jp

タグ

以前の記事

2013年 12月
2012年 07月
2012年 05月
more...

検索

記事ランキング

ブログジャンル

犬
カメラ

ライフログ

BOOK

精霊の守り人 (新潮文庫 う 18-2)


月の影 影の海〈上〉十二国記


獣の奏者〈1〉闘蛇編 (講談社文庫)


愛するということ


白洲次郎 占領を背負った男


流転の王妃の昭和史


きらきらひかる


君について行こう―女房は宇宙をめざした


こころの処方箋


おとな二人の午後


重曹生活のススメ


野菜調理のスーパーテクニック 若林三弥子の蒸しいため ボアメーザ ペケーナ

COMIC

Banana fish another story


チェーザレ 1―破壊の創造者 (1) (KCデラックス)


のだめカンタービレ(1)


宇宙兄弟(1) (モーニングKC)


舞姫(テレプシコーラ) 1 (1)

MUSIC

別冊スキマスイッチ

DVD

ニューヨーク・シティ・バレエ ワークアウト(日本版)


攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 01


攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society


十二国記 月の影 影の海 一巻

MOVIE

花様年華


ある日どこかで


シュリ


ノッティングヒルの恋人


恋人たちの予感 特別編


キューティ・ブロンド〈特別編〉

その他のジャンル